こんにちは!
銀座美容鍼灸サロン My paceの菅原です。
先日、銀座三越に買い物に行った際、疲労回復を謳うパジャマが飛ぶように売れている光景を目にしました!
睡眠と疲労に悩んでいる方が、本当に多いのだと改めて実感した瞬間です。
冬至を迎えるこの季節、
「なんだかやる気が出ない」
「いつもより疲労感が抜けない」
といったお声をよく耳にします。
実はこれ、単なる気のせいではありません。
東洋医学の視点から見ると、冬の身体の変化には理由があると考えられているのです。
冬至と日照時間が心身に与える影響
冬至は一年で最も日照時間が短くなる日。
太陽の光を浴びる時間が減ることで、私たちの身体には様々な変化が起こると言われています。
日照時間の減少は、脳内の神経伝達物質セロトニンの分泌を低下させることが知られています。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分の安定ややる気の維持に深く関わっています。
そのため、冬になると気分が落ち込みやすくなるのは、生理学的な現象の一つと考えられています。
さらに、日照不足は睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌リズムに影響を与えるとされ、睡眠の質が低下しやすくなります。
良質な睡眠が得られないことで、疲労感が蓄積し、心身ともに疲れた状態が続きやすくなってしまいます。
東洋医学で言われている「冬の養生」
東洋医学では、冬は「陰」の気が最も盛んになる季節とされています。
自然界のエネルギーが内側に収まる時期であり、人間の身体も同様に「陽気」が不足しがちになると考えられてきました。
五臓六腑の中でも、冬に特に影響を受けやすいと言われているのが「腎」です。
腎は生命エネルギーの源である「精」を蓄える臓腑とされ、寒さに弱い性質を持っていると考えられています。腎の機能が低下すると、以下のような状態が現れやすいとされています:
- 全身の倦怠感、疲労感
- 腰や膝のだるさ
- 冷えの悪化
- 身体の抵抗力の低下
- 意欲の減退
※東洋医学における「腎」は、現代医学の腎臓とは異なる概念です。
冬に起こりやすい不調について
1. 寒さと空気の乾燥
冬の寒さは血管を収縮させ、血液循環に影響を与えることが知られています。東洋医学で言う「気血」の流れが滞ることで、身体の隅々まで栄養や酸素が届きにくくなり、疲労感や冷えが増すと考えられています。
また、空気の乾燥は呼吸器系に負担をかけやすくなります。東洋医学では「肺」は乾燥を嫌う臓腑とされており、乾燥によって肺の機能が低下すると、身体の抵抗力が下がりやすいと言われています。
2. 体調管理が難しい季節
腎や肺の機能低下により身体の防衛力が弱まると、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる傾向があります。
さらに、睡眠不足やストレスの蓄積が重なることで、より体調管理が難しくなってしまいます。
鍼灸師がお伝えする冬の養生法
鍼灸でのアプローチ
鍼灸施術では、身体の深部から温め、気血の巡りを整えることを大切にしています。
当院では、お一人おひとりの体質や症状に合わせて、その方に必要なケアをご提案させていただいております。
冬の不調に対しては、身体全体のバランスを整え、本来持っている回復力をサポートすることを目指します。
日常生活でできる養生法
1. 早寝遅起きで身体を休める
冬は自然に従い、少し長めの睡眠を心がけましょう。夜は早めに就寝し、朝は日が昇ってから起きるのが理想とされています。
2. 温かい食事で内側から温める
生姜、ネギ、にんにく、根菜類など、身体を温めるとされる食材を積極的に摂りましょう。
黒い食材(黒豆、黒ゴマ、海藻類)は腎を補うと言われています。
3. 首・手首・足首を冷やさない
「三首」を温めることで、全身の血行が良くなると考えられています。
特に首の後ろは冷やさないよう、マフラーなどでしっかり保護しましょう。
4. 適度な運動で身体を動かす
激しい運動は避け、散歩やストレッチなど、軽く身体を動かす程度が冬には適しています。
日中の明るい時間に外を歩くことで、日光を浴びることもできます。
5. 加湿と水分補給
空気の乾燥対策として、室内の湿度を50〜60%に保つことが推奨されています。
また、温かい飲み物でこまめに水分補給することも大切です。
まとめ
冬の心身の不調は、日照時間の減少、寒さ、乾燥といった季節的要因と、東洋医学で言う「腎」の機能低下が関係していると考えられています。
やる気が出ない、疲労感が抜けないといった状態は、身体からのサインかもしれません。
鍼灸施術は、身体の深部から温め、気血の巡りを整えることで、冬特有の不調に向き合うお手伝いをいたします。
この冬、なかなか回復しない疲れや、繰り返す体調不良にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
銀座美容鍼灸サロン My pace
ストレス社会で忙しく働く現代人の『美容』と『健康』をサポートいたします。
※本記事は東洋医学に基づく一般的な健康情報を提供するものであり、効果を保証するものではありません。個別の症状については医療機関や専門家にご相談ください。