東洋医学からみる真夏の肌トラブル

皆様こんばんは!

7月に入り、夏本番!!の暑さですね☀️

真夏ならではの肌トラブルを感じる方も多いのではないでしょうか?

今回は鍼灸師目線で東洋医学からみる、真夏の肌トラブル対策をお伝えしていきます。

実は「冷たいもの」が原因だった!?東洋医学で解明する美容の新常識

〜「冷たいもの飲みすぎて肌荒れ」って本当?〜

暑い夏、つい冷たいものばかり飲んでいませんか?

実は東洋医学では「冷たいものの摂りすぎが肌荒れの原因」だと5000年前から言われているんです。

「え?暑いから冷たいものを飲むのって普通じゃない?」と思いますよね!

でも東洋医学的には、これが夏の肌トラブルの大きな原因なんです。

「先生、夏って冷たいもの飲んじゃダメなんですか?」

これ、施術中に本当によく聞かれます。

鍼を打ちながら「冷たいもの、どのくらい摂ってる?」って聞くと、みなさん「えーっと…」って困った顔をされます。笑

脈を診て、舌を見せてもらうと、典型的な「寒湿」の体質。

体に余分な水分が溜まって、冷えている状態です。

「毎日何飲んでる?」って聞くと、朝はアイスコーヒー、昼は冷たいお茶、夜はビール。

「それじゃあ鍼灸の効果半減ですよ」と正直に言いました。

夏の肌荒れの意外な犯人は「お腹の冷え」

〜なぜ冷たいものが肌に悪いの?〜

東洋医学では、胃腸が冷えると「脾胃」という消化器官の働きが弱くなると考えられています。

冷たいものを飲むと起こること

・胃腸の働きが鈍くなる

・栄養の吸収が悪くなる

・老廃物が体に溜まりやすくなる

・結果として肌荒れ、ニキビ、くすみが発生

つまり、肌の問題は「肌の問題」ではなく「お腹の問題」という事も多いです!

現代人の「隠れ冷え症」

夏でも手足が冷たい人、いませんか?

これ、実は現代人に多い「隠れ冷え症」です。

隠れ冷え症の特徴

・外は暑いのに手足が冷たい

・冷房の効いた部屋にいると調子が悪い

・冷たいものを飲んでもあまり美味しく感じない

・夏なのに疲れやすい

こういう人は、体の内側が冷えきっているサインです。

東洋医学の「陰陽五行説」から見る夏

東洋医学では、夏は「火」の季節。

本来は「陽」の気が盛んになる時期なんです。

でも現代人は、冷房や冷たい飲み物で「陽」を消してしまっている。

これが夏の不調の大きな原因。

特に女性は元々「陰」の体質が多いので、夏でも体を冷やしすぎると、秋冬に大きな不調として現れます。

鍼灸の世界では「冬病夏治」という言葉があって、冬の病気は夏に治すという考え方。

夏にしっかり「陽」を補っておくことが大切なんです。

舌診で見える体の真実

舌を見せてもらうのも、東洋医学の大切な診断法。

体が冷えている人の舌は、色が淡くて、舌苔(ぜったい)が白い。

時には歯型がついていることも。

「先生、私の舌、なんか変ですか?」と心配されるんですが、「大丈夫、食べ物変えれば良くなるよ」と説明すると安心されます。

鍼灸師だからこそ分かる「気血水」の流れ

鍼灸施術をしていると、患者さんの「」の流れがよく分かります。

冷たいものを摂りすぎている人は、明らかに「気」の流れが悪いです。

特にお腹周りの経絡が滞っている感じがします。

「最近、お腹の調子はどう?」と聞くと、「そういえば、なんとなく重い感じが…」と言われることが多いです。

実際の施術で感じること

美容鍼をやっていて思うのは、外から鍼や灸を施すだけじゃ限界があるということ。

根本的に体質を変えないと、本当の美容効果は得られないと考えています。

だから必ず生活指導もします。

私がおすすめする夏の養生法

鍼灸師として、患者さんには必ず「夏の養生」について話します。

朝の白湯は基本中の基本。

胃腸を温めて、一日の「気」の流れを良くします

生姜は夏こそ摂ってほしい食材。

体の芯から温めて、発汗を促進。自然な体温調節機能を回復させます。

「美人は温かいものを飲む」古代中国の美容法

楊貴妃も実践していた夏の美容法

中国古代の美女・楊貴妃も、真夏でも温かいお茶を飲んでいたそうです。

当時から「美人は体を温める」ことが美容の基本だったんですね!

温かいものを飲むメリット

・胃腸の働きが活発になる

・血行が良くなって肌色が明るくなる

・新陳代謝が上がって肌の生まれ変わりが早くなる

・余分な水分が排出されてむくみが取れる

鍼灸院での「あるある」会話

「先生、きゅうりって美容に良いんですよね?」

「うーん、体質によるかな。あなたの場合は控えた方が良いかも」

「えっ、なんでですか?」

「脈を診る限り、体が冷えてる。きゅうりは体を冷やす力が強いから、今の状態では逆効果」

こういう会話、本当によくあります。

季節の変わり目に感じること

秋の始まりに「夏バテが治らない」って患者さんがよく来られます。

実は、本当の夏バテじゃなくて「冷えバテ」なんです。

夏に体を冷やしすぎた結果。

東洋医学では「秋は収斂の季節」。

夏に消耗した「陽気」を回復させる大切な時期なんです。

東洋医学の「未病治」の考え方

東洋医学には「未病治」という概念があります。病気になる前に予防するという考え方。

夏の養生も同じ。秋冬の不調を防ぐために、夏にしっかり体を整えておく。

特に女性は「血」が不足しがちなので、夏に「血」を補う食材を摂ることが大切です。

経絡の流れから見る夏の美容

鍼灸師として、経絡の流れを常に意識しています。

夏に体を冷やしすぎると、「脾経」「胃経」の流れが悪くなる。これが肌荒れの原因。

逆に、適度に体を温めることで、「気血」の流れが良くなり、自然と肌も美しくなります。

最後に

5000年の歴史がある東洋医学の知恵、現代でも本当に通用するんです。

鍼灸師として、毎日患者さんと接していて実感します。体って本当に正直。正しいことをすれば、必ず応えてくれます!

「今まで逆のことしてた…」って思っても大丈夫!

今日から少しずつ変えていけば、きっと体の変化を実感できるはずです。

私の鍼灸院でも、「信じられない!」って驚く患者さんをたくさん見てきました。

あなたも夏の養生、試してみませんか?

※この記事は私の臨床経験に基づいて書いています。体質には個人差がありますので、気になる症状がある場合は鍼灸師などの専門家にご相談くださいね。

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