なぜ鍼灸で不調が改善するのか?身体のメカニズムをお伝えします!

みなさん、こんにちは!

最近、施術中にこんな話をよく聞きます。

「気づいたら夜中までSNS見てて…」

「情報が多すぎて、何が正しいのかわからなくなって」

「スマホ見ないと不安で、でも見ると疲れる」

朝起きてすぐスマホ、通勤中もスマホ、寝る直前までスマホ…。

気づけば一日中、膨大な情報を浴び続けている。

そして、

「なんとなく調子が悪い」

「寝れないし、疲れが取れない」

「病院に行っても原因不明と言われた」

という状態に。

私自身、鍼灸師として10年以上この仕事をしていますが、この数年で明らかに変わったなと感じるのは、身体だけじゃなくて「脳」も疲れている人が増えたということです。

今日は、なぜ鍼灸が身体の不調にアプローチできるのか、そのメカニズムについて、私なりの視点でお話ししたいと思います。

朝のランニングで気づいた「身体のサイン」

実は私、毎朝太陽が出ている時間にランニングをしています!

別に健康オタクというわけではなく、単純に太陽の光と空気が気持ちいいからなんですけどね。

走っていると、自分の身体の状態がよくわかるんです。

「今日は呼吸が浅いな」

「肩が上がってるな」

「昨日は寝不足だったな」

「疲れるのが早いな」

って。

身体って、正直!

ちゃんとサインを出してくれているんです!

実は、これが鍼灸の考え方の基本なんです。

鍼灸が考える「不調」のメカニズム

〜身体は全部つながっている〜

鍼灸では、身体を部分ではなく「全体」として捉えます。

首肩凝りがひどい人が、実は胃腸の調子が悪かったり、不眠の人が足先が冷えていたり。

一見関係なさそうな症状が、実は身体の中で密接につながっているんです。

西洋医学では「この症状にはこの薬」というアプローチが基本ですが、鍼灸はもっと広い視野で身体を見ていきます。

自律神経のバランスが鍵

不眠、疲れが取れない、怠い、起きれない、気分の起伏が激しい、ストレス…これらの症状に共通するのは、"自律神経の乱れ"です。

自律神経は、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の2つで構成されています。

現代人は、常にアクセルを踏みっぱなしの状態。仕事、スマホ、夜遅くまでの活動…ブレーキを踏む時間がないんです。

鍼灸は、この自律神経のバランスを整えることを得意としています。

鍼を刺すことで身体がリラックスモードに切り替わり、副交感神経が優位になる。

すると、自然と眠くなったり、身体の緊張が緩んだりするんです。

私が実践している「身体と向き合う習慣」

鍼灸師として患者さんに施術する一方で、私自身も自分の身体と向き合う時間を大切にしています。

⚪︎食事はなるべく自炊

私はなるべく自炊するようにしています。

外食やコンビニ等は基本的に友人や家族と特別な時にしかしません。

理由は単純で、"何を食べているか把握したいから"。

時間がない時は、まとめて作って冷凍保存することもあります。

お米は3合炊いてサランラップで小分けに。

牛丼の具は多めに作ってジップロックで保存。

等等…。

完璧を目指すと続かないので、できる範囲で。

これも鍼灸の考え方に通じていて、

無理をしない、余裕を持つ

ことが大事なんです。

休む時は休む

疲れているのに休めない」という方、多いですよね。

私も以前はそうでした。

でも、無理をして頑張り続けると、いつか身体が悲鳴を上げます。

仕事の質も下がります。

身体も肌もボロボロになります。

今は、「休む時は休む」を心がけています。

休むことも、身体を整えるための大切な仕事だと思っています。

鍼灸が不調にアプローチできる理由

では、具体的に鍼灸がどのように身体に作用するのか、そのメカニズムをご説明します。

1. 血流の改善

鍼を刺すと、その周辺の血流が良くなります。首肩凝りや慢性的な怠さは、筋肉の血流不足が原因の一つ。

鍼によって血液の流れがスムーズになると、酸素や栄養が行き渡り、老廃物も排出されやすくなります。

2. 筋肉の緊張緩和

現代人の多くは、無意識のうちに筋肉を緊張させています。

デスクワーク、スマホ、ストレス…。

この慢性的な緊張が、疲れが取れない、起きれない、といった症状につながります。

鍼は、こうした深部の筋肉にも直接アプローチできるのが特徴です。

3. 神経系への働きかけ

鍼の刺激は、神経を通じて脳に伝わります。

すると、脳内でエンドルフィンなどのリラックス物質が分泌され、痛みの軽減やストレスの緩和につながります。

これが、原因不明の不調や気分の起伏が激しいといった症状にも、鍼灸がアプローチできる理由です。

「原因不明」の不調こそ、鍼灸の出番

病院で検査をしても「特に異常はありません」と言われる。

でも、実際には寝れない、疲れが取れない、ストレスが溜まっている…。

こうした「原因不明」の不調は、数値や画像に現れないだけで、身体は確実にSOSを出しています

鍼灸は、こうした「検査ではわからない不調」に寄り添うことができる医療だと、私は考えています。

まとめ:無理せず、自分のペースで

鍼灸の良いところは、「自然治癒力を引き出す」ところ。

薬で症状を抑えるのではなく、身体が本来持っている回復力を高めるお手伝いをします。

私自身、朝のランニングや自炊、しっかり休むことを通じて、自分の身体と対話する時間を大切にしています。

完璧じゃなくていい。

無理をしない、余裕を持つ。

それが、長く健康でいるための秘訣だと思っています。

もし、今あなたが「なんとなく調子が悪い」「原因がわからない不調がある」と感じているなら、一度鍼灸を試してみるのも一つの選択肢かもしれません。

身体は、あなたが思っている以上に、たくさんのことを教えてくれますよ。

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